家庭用ゲーム機 技術資料室

Console Hardware Archiveest. 2024

8bit世代(1983–1987) / セガ・エンタープライゼス

SG-1000SG-1000

Z80A、TMS9918A、SN76489。当時のホビーパソコンとまったく同じ部品構成で組まれた、専用設計のファミコンとは対照的な機体。

セガ SG-1000 本体とコントローラ
SG-1000(セガ・エンタープライゼス/1983年7月15日)
撮影:Evan-Amos / 出典:Wikimedia Commons / パブリックドメイン

基本情報

発売日1983年7月15日
発売元セガ・エンタープライゼス
型番SG-1000
発売時価格15,000円
ソフト媒体ROMカートリッジ/マイカード
同時発色数16色
出荷台数非公表(国内 約16万台とする資料あり)

メーカー公表値なし。

システム構成

媒体 / MEDIA ROMカートリッジ マイカード(後期) SC-3000とソフト共通 CPU Zilog Z80A 3.579545MHz 汎用8bit CPU SYSTEM BUS 映像 / VIDEO TI TMS9918A 256×192 / 16色 スプライト32個(水平4個) メモリ / MEMORY ワークRAM 1KB VRAM 16KB 音源 / SOUND TI SN76489 矩形波×3 ノイズ×1 入出力 / I-O コントローラ×2 (1はスティック着脱可) 拡張端子 FIG. SG-1000 — SYSTEM DIAGRAM

図1 SG-1000 のシステム構成。当資料室で作成。

主要諸元

CPUZilog Z80A 3.579545MHz
映像TI TMS9918A(VDP)/解像度 256×192
発色数16色
スプライト32個/水平方向 4個まで
音源TI SN76489(矩形波×3、ノイズ×1)
メモリワークRAM 1KB/VRAM 16KB
媒体ROMカートリッジ/マイカード(SG-1000II 以降)
映像出力RF/コンポジット

汎用部品で組む

ファミコンと同じ1983年7月15日、価格15,000円で発売。構成はZ80A+TMS9918A+SN76489という、当時のホビーパソコンでは定番の組み合わせである。

この選択には合理性があった。セガは同時期に8bitパソコン「SC-3000」を発売しており、SG-1000とはハードウェアをほぼ共有している。SC-3000にキーボードを付け、SG-1000から外す。ソフトのカートリッジは相互に動く。開発資産と製造ラインを一本化できる構成だった。

水平4個の壁

TMS9918Aには、同一走査線上に表示できるスプライトが4個までという制約がある。5個目以降は表示されず、消える。ファミコンのPPUが水平8個まで扱えたのと比べると単純に半分である。

この差は画面上で目に見える形で現れた。敵キャラクターが横に並ぶ場面で点滅や消失が起きやすく、シューティングやアクションでは設計上の制約として常に意識される。SG-1000系がセガ・マークIIIでVDPを内製カスタムに置き換えたのは、この点への直接的な回答である。

系列としての継続

1984年7月、SG-1000IIを発売。基板は同一で、筐体とコントローラの形状を刷新し、コントローラを着脱式に変更した。

1985年10月のセガ・マークIIIまで、SG-1000用カートリッジの互換性は維持される。ハードウェアの世代が変わってもソフト資産を切らないという方針は、以降のセガ機にも部分的に引き継がれた(メガドライブ+メガアダプタでのマークIII互換など)。

派生モデル・周辺機器

1983年7月
SC-3000(29,800円)― キーボード付きパソコン版。ソフト互換あり
1984年7月
SG-1000II(15,000円)― コントローラ着脱式へ変更
1985年10月
セガ・マークIII へ(カートリッジ互換を維持)

参考にした資料

  • セガ ハードウェア年表
  • TMS9918A データシート(Texas Instruments)

画像出典

  • 「セガ SG-1000 本体とコントローラ」 撮影:Evan-Amos / 出典:Wikimedia Commons / ライセンス:パブリックドメイン

システム構成図および各種グラフは当資料室で作成したものです。

最終更新:2024-07-14